モバイルのWebについて考える -iPhoneとかGoogleのNexus Oneとかが出てきて-

iPhoneが出てきて日本のモバイル業界が変わる!ともてはやされて結局そんなに変わらなくて

今度はGoogleAndroid出して、スマートフォンの時代が来ると言われ

そしてとうとうNexus Oneが登場して

日本での発売は未定だけど、今度こそ日本のモバイル業界が変わるとみんな騒いでる

僕個人もケータイよりPC派だけど、日本のモバイル業界は多分そんなに変わらないと思う。

iPhoneNexus Oneとかも凄く興味あるけどね。

総務省やMCF(MOBILE CONTENTS FORUM)の2008年の統計で以下のようなデータがある。


モバイルコンテンツの産業構造実態に関する調査結果

モバイルコンテンツ関連の市場規模


モバイルコンテンツ市場は4,800億円以上。

仮に半数がスマートフォンであるiPhoneNexus Oneを利用したとして、純粋にコンテンツ市場が半分になったとしよう。

約2400億円

公式サイトのみの統計なのか、勝手サイトも含めるのかは謎だけど、それだけ流れるだけですごい損益になる気がする。

例えば デコメって結局ただのHTMLメールじゃん 見たいに言う人がいるが
これがPCだと簡単にできる、無料でできると。
スマートフォンでも簡単にできるだろうと。

仮にデコメの市場規模が100億円だったとしよう。(実際は 171億円@2008年)

そうなった場合、今まで市場に出ていた100億円は何処に行く?

キャリアが10%抜いていたとして、10億円がキャリアに入らなくなるわけだけど、
スマートフォンをキャリアが推進することによってその10億円以上の価値を見出せるのだろうか?
スマートフォンを推奨する事によって今までとは別の手法で10億円以上の価値を作れるのだろうか?

4800億円の市場規模があったものの 半分がスマートフォンに流れたとして、
10%抜いていたキャリアが約240億円以上の価値をスマートフォンに見出せるのか

PCのWebってすごく便利だけど、コンテンツで課金させることが非常に難しい。
クレジットカードがあるから簡単じゃないとか言う人々もいるだろうけど、そもそも18歳未満はカード持ってないし。
WebMoneyBitCashとかあるじゃんとかいう人々もいるだろうけど、そもそも『ナニソレ』って言う人も多い。
また、ケータイの課金プラットフォームと比較して非常にめんどくさい。(実際に買いに行かなければならない等)
キャリアが課金プラットフォームを用意しているからこそ、この市場規模だということを理解するべきだ。

スマートフォンが普及しても、マネタイズが出来なくなるぐらいなら後押ししないほうがいいんじゃないだろうか。
Facebookmixiで課金が出来るよ!マネタイズできるよ!等と言っている方は注意した方がいいかもしれない。
それはキャリアがもっと大きな枠組みで、『公式課金』としてもう10年以上前から行っているではないか。
何故今更時代に逆行する。

月々の電話代と一緒にコンテンツの利用料を請求するという仕組みは、非常に秀逸だと考えるべきではないだろうか。

日本のケータイコンテンツ市場、とりわけ公式サイトは世界中から見ても成功例として見るべきではないだろうか。