携帯業界はレッドオーシャンなのか

先日、仕事場で新規携帯コンテンツを作るにあたり、フラッシュのゲームを導入しようという流れだった。
そこで、友人であるフリーのフラッシュエンジニアを呼び、見積り等を話していた時に、ふとその友人に聞いてみた。

携帯向けのゲームを仕事で受けることってそうないの?と
するとその友人は
『企業から見ると、携帯業界ってレッドオーシャンに見えるんじゃないかな。最近だとFacebook系の仕事依頼が多いね』
と言ったのだ。

携帯業界がレッドオーシャン? マジで言ってるのか?

いや、まだまだ行ける気がするんだけど、俺だけかな?

Facebookのユーザが3億人を突破したらしいが、そのうち何割が日本人だろうか。
また、iphoneアプリが熱いと良く聞くが実際そう思えない。

日本の携帯電話利用者が約1億人ほど。

Facebook向けにサービスを展開しようと思うと、当然各国向けにローカライズする必要があるだろう
また、iphoneの販売台数も1000万台を越えたと言っても、当然全世界でだろう。
アプリを発売したとして、各国向けにローカライズする必要がある。

だが、日本の携帯業界、特にwebサービスを展開する場合は、日本語で3キャリアに対応するだけで
1億近いターゲットに届く。ローカライズなしで だ。

それでもレッドオーシャンに見えるのだろうか。

課金まわりもかなり整っている。
公式サイトにしてしまえばキャリア手数料は多くても10%前後だし、
クレジットカード、プリペイド決済、課金代行(色々)なんかもある。

モバゲーやmixigreeにユーザーが持っていかれすぎていてその他サイトは収益にならないと踏んでいるのだろうか。

10万人規模の携帯サイトなんて腐るほどある。

arpuが30円でも月額300万の利益になるわけですが。

別に1000万人集める必要なんてなくないかな。

10万人のサイト5個ぐらい持ってて、各サイトのarpuが30円なら1500万の利益じゃないですか。

公式で10万人、月額100円ならそれだけで1000万、キャリア手数料で10%持っていかれても900万の利益ですよ。

エンジニア一人とアイデア出す人、更新する人、後はサーバ数台の代金 それだけで月数百万の利益出せるじゃん。

まぁ、そのコンテンツがヒットするかしないかは別問題。

Facebookiphoneアプリ出したってヒットしなきゃ一緒だし。 ヒットした後のローカライズする、しないの部分の話だから。

でかいところとガチにやりあう必要は別にない。

10万、20万のユーザーを集めて、arpu30円ぐらいとれればいいや(実際30円もとるのすごく大変だけど)的な発想はないのか。

携帯業界はレッドオーシャンなんかじゃない。

僕から言わせてもらえれば、iphoneアプリFacebookの下でコンテンツ作る方がよっぽど厳しいと思う。
日本国内のユーザーでそれだけの人数いるなら別だけど、各国向けにローカライズする必要が必ず出てくる。
特定の地域だけで受けて、他で受けなきゃ元の人数がいくらいても無意味ではないにしろ、辛い。

この先何年かは、しばらくこの状態は変わらないと思う。

もう一度何か劇的な変化(iphone的な)が訪れれば変わっていくのかなとも思うけど、今からそこに走るのは時期尚早だと思う。
今はまだ国内向け携帯電話のWeb市場でも十分食っていけるし、うまみはあると思う。